今が旬のモロヘイヤ

まったく、昨年まで目もくれなかったモロヘイヤ
モロヘイヤを患者さんからいただいてから、モロヘイヤを無茶苦茶(ほどよい量)たべるようになりました。


<なぜ、食べるようになったか?>
モロヘイヤのことを調べたら、とんでもない栄養素だということ。
そして、栃木県が出荷ランキングの上位だということ。


<効能効果>

モロヘイヤのβカロテン・カルシウム・ビタミンの含有量は野菜の中でトップクラスだといいます。

<五大栄養素>
私たちが生命を維持していくために必要な「五大栄養素」

その二大栄養素であるビタミンとミネラル(カルシウム)

カルシウムは、骨や歯などの硬い組織に存在しますが、一部(5%ぐらい)は、カルシウムイオンとして存在し、筋肉の収縮などにかかせない存在だといいます。

横隔膜や心臓も収縮しなくなってしまったら大変ですよね。

●ビタミン類
【βカロテン】 100gあたり10000μg。
一般的にβカロテンが多いとされている「ニンジン(皮付き/生)」の約1.45倍。
体内でビタミンAに変換され、目や皮膚の健康を保ったり抵抗力を高めたり、体内の活性酸素の働きを抑えたりする「抗酸化
作用」という働きもある。

【ビタミンE】 100gあたり6.5mg。
「抗酸化ビタミン」の一種として知られているビタミンEは、体内では活性酸素の働きを抑えたり、細胞内に過酸化脂質が作られるのを防いだりする働きを担っており、また、赤血球が壊れるのを防ぐ働きなどもある。
*過酸化脂質…消化器官や血液の流れに悪影響を及ぼす有害な物質

【ビタミンK】 100gあたり640μg。
血液凝固や丈夫な骨を作るのに必要なビタミンとして知られていますが、動脈の石灰化を抑制する働きにもある。

●ミネラル類
モロヘイヤはカリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛といったミネラル類も多く含んでいる。

【カルシウム】 100gあたり260mg。
一般的に小松菜はカルシウムが多い野菜として知られていますが、その含有量は100gあたり170mgで、モロヘイヤのほうが約1.5倍多い。
カルシウムは骨や歯の材料になるほか、神経興奮を抑えたり、血液凝固をサポートしたりしている。
なお、慢性的に不足すると骨粗しょう症などの原因にもなる。

【カリウム】 100gあたり530mg。
ナトリウムを排出し、細胞の浸透圧を調整したり、塩分の摂り過ぎを調整したりする働きがある。
そのため、塩分摂取量の多い日本人にとっては重要な栄養素の一つとされている。

【葉酸】
細胞や血液を作る作用のあるビタミンで、お腹の赤ちゃんにとても大切な栄養素です。
特に妊娠初期に葉酸が不足すると、赤ちゃんの発達に関わるといわれる。

●その他
【食物繊維】 100gあたり5.9g。 
体内で消化・吸収されない物質ですが、腸の蠕動運動を活発にしたり、食後血糖値の上昇を抑えたり、血中コレステロール濃度を低下させたりする働きがある。

<ムチン>
モロヘイヤの特徴であるぬめりは、ムチンという成分であり、消化管粘膜保護作用、血糖値やコレステロール値の上昇を抑える働きが期待できます。

<クセも香りもない>

さっと茹でて刻むとオクラのような粘りが出るのが特徴ですが、クセも香りもないため、様々なアレンジがたのしめるようです。
私は、患者さんに教わったモロヘイヤ入り卵焼きが大好きです。


<日本人の不足栄養素>
モロヘイヤは、日本人が不足していると言われる「カルシウム」、「ビタミン」、「食物繊維」がとれてしまうのです。

<余談>
古代エジプトの王様が不治の病で苦しんでいたときに、ロヘイヤのスープで治ったという説があり、エジプトでは“野菜の王様”と称賛されていたようですね。

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